電磁波を通さないケースとは?
お客様から『電磁波を通さないトランクケースはありますか?』
そんなご質問がありました。
電磁波・・・よく耳にしますが、具体的にどういうものか?理解していません。
電磁波って何?ネットで調べてみました。
「電磁波とは電気と磁気の両方の性質をもつ波のこと」
一般的に電子レンジ、IHクッキングヒーター、携帯電話などに使われている。
とありました。
電子レンジはトランクケースに入れても、測定ができません。
電波?電磁波?・・・電波がつながる?つながらない?・・・携帯電話!
という発想から、携帯電話を使って実験を行いました。
実験方法は
社員が持っている携帯電話(大手3社)を1.FRPケース、2.アルミ合金ケース、3.アルポリックケース、4.アルミ合板ケースの4種類に入れて
携帯、固定電話から電話をかけてみる。という方法です。
1、FRPケース
特徴
FRP樹脂で作られたケースです。
4種類の中で、一番軽量。
とにかく軽い!ということが売りのケースです。
耐久性にも優れています。
2、アルミ合金ケース
特徴
アルミ板(厚み1.2ミリ)の表面にアルマイトを施したケース。
金属加工してあるため精度が高く、複雑な内装加工もできます。
少々値段が高いところが難点でもあります。
ただ、今回の実験ではトップになるのでは?と予想しています。
3、アルミポリックケース
特徴
発泡ポリエチレンをアルミ板で挟んだ複合素材です。
その素材を使用して作られたものがアルポリックケースです。
見た目よりも軽く、耐久性もあります。
4、アルミ合板ケース
特徴
合板とエンボス加工を施したアルミ板で作ったケース。
アルミ合金のケースよりも、使用しているアルミの厚さが薄い。
丈夫で収納物のサイズにピッタリ合わせて作ることができます。
アルミ合金ケースと並ぶのではないかと予想しました。
《実験結果》
ケースに入れた電話が繋がらなかった回数。
(場所と時間を変えて、各ケース30回ずつ計測しました。)
1.FRPケース 1回
2.アルミ合金ケース 22回
3.アルポリックケース 8回
4.アルミ合板ケース 4回
以上の結果から、2番のアルミ合金ケースが電磁波を通しにくいケースではないか?ということになりました。
ちなみに、実験を進めていくうちに社内では、電波を通す、通さないというよりも
一番電話が繋がるのはどこの会社か?という方に興味が湧いてしまい、盛り上がってしまいました。
一番つながったのは「つながりやすさNo1!」のCMで有名な会社でした。
「トランクケースと電磁波」今まで考えもしなかったことだったので、弊社にとっても大変参考になる実験でした。
今後も興味深い実験を続けていきたいと思います。