FRPケース改造(#0010)関漆器店コラボレーション Made in japanの『JAPAN CASE』(漆塗りケース)
FRPケースの新商品開発として続けてきました『FRPケース改造』の記念すべき第10弾目で、とうとう弊社の念願が叶いました。
それは日本の伝統工芸、伝統文化とのコラボレーションでもあります『漆塗りケース』の作製です。
今回は福島県会津若松市にある漆塗りの業者さん『関漆器店』様にご協力というより無理難題を押し付け、弊社のFRPケースに漆塗りと綺麗な蒔絵までを施していただきました。
(漆塗りは英語で『JAPAN』というらしいので、勝手に『JAPAN CASE』と勝手に命名しました。)
以前から伝統工芸などには興味があり、漆塗りなどの美しさに魅力を感じていました。
「FRPのケースに漆塗りをしたらどうなるだろう・・・」
とアイデアはありましたが、実現できるとは思っていませんでした。
漆塗りの知識など何もない(写真やテレビで見た程度)私たちはお店に並んでいる漆器の中から『単純にカッコイイ!』という浅はかな考えから『梨地』という塗り方でお願いしました。
この塗り方は、漆塗りの中でも光の角度などにより色の見え方が変わります。
ケース自体が光沢を放ち、とても重厚で豪華な仕上がりになっています。
ケース組立てに関しても
使用する部材は通常の物を使うのか?
せっかくだから特殊な部材を使用した方が良いのではないか?
フレームの色をどうするか?などなど、いつも以上に打ち合わせに熱が入りました。
試行錯誤のうえ、完成した写真がこちらになります。
フレームは金色に塗装しました。
フレームの色は赤や青や茶色など色々な物を合わせてみましたが、満場一致で金色に決定しました。
漆塗りの豪華さが際立つように感じます。
ケース正面には蒔絵を施していただきました。
蒔絵の図案はお任せで『カッコイイもので!』とお願いしたところ、『カワセミ』という綺麗な鳥を描いていただきました。
ケースの豪華さが更に増した気がします。
光の具合によってまったく違う輝きを放ちます。
素人写真なのでこのケースの輝きが伝えきれないのがとても残念ですが、想像以上にかっこいい仕上がりになっています。
ケース内側も漆塗りをして頂きました。
このケースの問題点は運搬などに使えない(傷つけるのがもったいない)という事でしょうか?
内装に緩衝剤を入れる事は可能ですが、保管用というより鑑賞用ケースになってしまうと思います。
このケースを運搬する場合は、このケースを収納するケースを造れば良い!などの冗談も出ました。
会津塗のケースご用命に関しては、弊社までご連絡をお願いいたします。
FRPケース代金+漆塗り加工費用がかかります。
納期に関しても塗り加工にかかる時間や乾燥などにかかる時間が必要になります。
蒔絵などが必要な場合は、また別途に相談となります。
今回のコラボレーションに際し、突然のアポなし訪問にもかかわらず親切に相談にのっていただいた『関漆器店 七日町店』の店長さん
七日町店 店長 高橋さん
いきなり押しかけた私たちに色々な漆の話や蒔絵の提案などを丁寧にしていただき、ケース完成までの協力をしていただいた社長さん。
訪問するたびに気さくに話をしていただき、いろいろなサービスやアイデアを話してくれる女将さん。
関社長さん
ケース完成後の再訪で、お店の方々にも大変喜んでいただきました。
『女性向けにもう少し小さなケースも作ったらどうでしょう?』とか『外人の旅行者にうけるかも?』というアイデアまで出してくださいました。
皆様のご協力のおかげをもちまして、このような素晴らしいケースを完成する事が出来ました。
ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
関漆器店 七日町店 外観
これからも新しいケースづくりに前向きに努力し進んでいきたいと思います。